海からきた平太

NHK名古屋局は火曜日6時20分〜の放送枠の中で「名探偵カッチン」(1967年10月〜1968年3月)の後に少年ドラマ「海からきた平太」を1年間制作・放映しました。さらにこのドラマの後に同時間帯で制作・放映されたのが「五人と一ぴき」です。放送後期には五人と一ぴきの出演メンバーもこの番組の制作現場に立会い、収録の様子を見学したり出演者との交流もあったようです。そしてこの主人公の少年役の三ツ矢雄二さんはその後五人と一ぴきの西伊豆ロケの回にも出演されました。 このドラマのことは従来あまり話題にあがることは少なかったと思いますが、今こうして写真・資料で振り返ると1960年代から既にあの”NHK少年ドラマシリーズ”に匹敵するようなクオリティの高い少年少女向けドラマが制作・放映されていたことがうかがえます。

↑名古屋の中学校に転校した平太はさっそくフダつきの上級生花村(加藤文敏)と対決した。
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【「海からきた平太」の思い出】 ( 中条さんに思い出を語っていただきました。 )
「海から来た平太」は、「五人と一ぴき」が始まる前の番組だったと思います。「五人と一ぴき」の本格的な収録の前に、デモンストレーションのための収録をしたのですが、その時期に、スタジオで何度か収録現場を見る機会がありました。番組のストーリーは覚えていないのですが、平太君が部屋で誰かと話している真剣な雰囲気のシーンを撮っていたのを覚えています。確か平太君(三ツ矢雄二さん)に5人が紹介されたかなんかで話したような記憶があります。そしたら、なんと半年たって西伊豆のロケがあったんですが、その時三ツ矢雄二さんがこられたんです。少し緊張して話せなかった記憶があります。というのは、とても年上の雰囲気がしたからだと思います。(五人と一ぴきの西伊豆ロケのページへGO!) 
【主役の三ツ矢雄二さんのプロフィール】
「海からきた平太」の主役をつとめられた三ツ矢雄二さんはアニメ「タッチ」の上杉達也役や「キテレツ」大百科のトンガリ役や他宇宙戦艦ヤマトや多数の作品の声優として有名だけでなく、今も俳優、脚本家、演出家、専門学校講師など幅広い方面に大活躍されておられます。インターネットでそのお名前を検索すればたちまち数千件はヒットすると思いますが、この番組はまだ名古屋国際児童劇団に所属されて1年目のころの作品で(出演デビューはさらにその2年前のドラマ”一直線”の模様)初めての主役作品と思われます。このページと五人と一ぴきの西伊豆ロケのページはおそらくインターネット上でのすべての三ツ矢雄二さんの活動紹介ページで最も若い頃のご活躍を伝えるページになっていると思います。その後NHK少年ドラマシリーズの「姉弟」(1974年)にも出演されておられます。
下にその三ツ矢雄二さんのご活躍を伝える代表的なサイトをいくつかご紹介しておきます。
「花☆桃☆まくら」 三ツ矢雄二さんの代表的ファンサイト
「ミツヤプロジェクト」 『プロも通うことのできる演劇道場』を目指される三ツ矢雄二さんご自身が主催されるプロジェクト
ところで上の写真の女子中学生の制服を見るとどこかで見たような気がしませんでしたか?熱心な番組ファンの方はすぐに思い出されると思いますが、名札の形まで一緒のところを見るとこれはおそらく同じNHK名古屋局制作の「中学生日記」でも使われた衣装ですね。もっともこの大きな襟のついたセーラー服は名古屋周辺の学校では実際に多いらしい(名古屋襟というそうです。)のでもしかすると出演者の皆さんの自前の制服だったのかもしれません。(ごんべ)


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